くじゅう坊ガツル湿原一帯の豊かな自然を守るために

2017年3月11日

美しい湿原を守ろう! ~坊ガツル湿原で「本焼き」を実施しました~

坊ガツル湿原では、昨年8月に「輪地切り」、9月に「輪地焼き」など準備作業を実施してきましたが、いよいよお待ちかねの「本焼き」を3月11日に実施しました。
今回も、地元の自治体や企業、団体で構成する「坊ガツル野焼き実行委員会」の皆さんのほか、九州電力グループの社員・家族など約150人にご参加いただきました。
 

ススキが伸びた坊ガツル湿原

ススキが伸びた坊ガツル湿原

風向きを読んで火を入れていきます

風向きを読んで火を入れていきます

本焼きは、植物の芽吹きを促すため、湿原に火を入れ焼き払う作業です。火付け責任者が、湿原全体の風向きを呼んで、風下側のリーダーに火入れを指示し、他のメンバーは火が防火帯から外に出ないよう水の入ったリュックを背負い、ホースで水をかけて消火します。時折火が高く上がり、通りかかった登山客の方々からも「おおっ!」という歓声が上がりました。
 

火は瞬く間に広がっていきます!

火は瞬く間に広がっていきます!

防火帯から火が出ないよう消火

防火帯から火が出ないよう消火

時折ものすごい火柱も!

時折ものすごい火柱も!

雨や雪が降ると草が湿ってしまい実施できない「本焼き」。数日前から雪が降ったので実施が危ぶまれましたが、前日から気温が上がり、湿原の雪を溶かしてくれたおかげで無事実施できることに。今年のように、輪地切り、輪地焼き、本焼きのいずれも延期なく実施できたのはすごく珍しいことなんです!

火がどんどん

火がどんどん

湿原を焼き尽くしていきます!

湿原を焼き尽くしていきます!

風が強くなかったこともあり、作業は順調に進行し、全ての作業は約1時間半ほどで終了。来たときは草に覆われていた湿原が、わずかの間に燃えつくされる様子は壮観でした。作業後は、参加者全員でお弁当をいただいた後、全員で大船林道終点まで引き返して、活動を終えました。

昨年の8月から実施してきた一連の野焼き活動も今回の本焼きで完了!いずれの作業もけがや事故もなく実施できて、スタッフも一安心です。ご参加いただいたボランティアの皆さんに、心から御礼申し上げます。ありがとうございました。
 

最後の鎮火まで確認します

最後の鎮火まで確認します

本当に真っ黒になってしまいました!

本当に真っ黒になってしまいました!

あたり一面真っ黒なじゅうたんのようになった坊ガツル。もう少しすれば、たくさんの植物が芽吹きする春がやってきます!
今年度の環境保全活動はこれで一段落ですが、来月からはまた新年度が始まります。今後も坊ガツルや平治岳での環境保全活動を予定していますので、またご報告いたします。お楽しみに!
 
 
   

 

ご参加いただいた皆さま、お疲れさまでした!

ご参加いただいた皆さま、お疲れさまでした!

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