くじゅう坊ガツル湿原一帯の豊かな自然を守るために

2018年4月24日

美しいミヤマキリシマを守ろう! ~平治岳で植生保護活動を実施しました~ (4月21日)

平治岳のミヤマキリシマ(撮影:平成28年6月)

平治岳のミヤマキリシマ(撮影:平成28年6月)

 くじゅう連山の春の風物詩「ミヤマキリシマ」。この美しい花を守るため、九電みらい財団では平治岳(大分県竹田市)において、地域の皆さまとともに生育の支障となるノリウツギなどの木を伐採する活動を行っています。
 
4月21日(土)、今回も環境省や地域の団体等で構成する「平治岳の自然を考える会」のメンバーや九電グループの社員とその家族によるボランティアなど、約70名の方々にご参加いただき活動を行いました。
 
作業場所は、平治岳南峰(標高約1,600m)の南斜面。参加者は大船林道終点を出発し、坊ガツル湿原を経由して、約2時間かけて麓の大戸越(「うとんごし」と読みます)までたどり着きました。

出発式「くれぐれもご安全に!」

出発式「くれぐれもご安全に!」

野焼き後の坊ガツルを通り平治岳へ

野焼き後の坊ガツルを通り平治岳へ

登山リーダーを先頭に登山 ♪

登山リーダーを先頭に登山 ♪

 参加者は、休憩と水分補給を行った後、早速ボランティア活動を開始!今回は、以前伐採したノリウツギの株から新たに出てきた枝の伐採作業。まずは、各班作業リーダーから植物の見分け方や作業手順などを参加者に説明してもらい作業に入りました。
 
作業は、ミヤマキリシマの株を避けながら、ノコギリを使ってノリウツギを伐採していきます。この日は夏日となったうえに、作業をしている箇所は風が通らないのでとても暑い中での作業となりました。

作業リーダーから作業方法の説明

作業リーダーから作業方法の説明

ノコギリでノリウツギを伐採

ノコギリでノリウツギを伐採

奥には坊ガツル湿原が見えます!

奥には坊ガツル湿原が見えます!

 また、今回も植生保護活動にあわせて、登山道の整備を行いました。これからミヤマキリシマの開花時期にかけて、平治岳には多くの登山者が訪れます。登山中に滑ってケガをしたり、登山道脇の草花が踏み荒らされたりしないように、木製の板を階段代わりに設置しました。この木製の板、1枚当たりの重さがなんと7~8㎏!この板を3~4枚担いで山を登っていただきました。屈強な若手社員の皆さん、ありがとうございます!
 
ハードな活動でしたが、雲ひとつない青空と開花を待ちわびるミヤマキリシマのつぼみに見守られて、心地よく作業することかできました。

荷物の重さは計20㎏以上!

荷物の重さは計20㎏以上!

今回は上り登山道を整備!

今回は上り登山道を整備!

80㎝の鉄杭を打ち込みます!

80㎝の鉄杭を打ち込みます!

 作業は2時間ほどで終了。参加者はお弁当を食べた後、全員で大船林道終点まで引き返して活動を終えました。
 
平治岳のミヤマキリシマは、まだまだ小さなつぼみの状態。たくさんのつぼみがぎっしりと開花を待っていましたよ。今年も一面ピンク色の景色を見れるのが楽しみですね~♪開花の時期には、是非、皆さんも足を運んでください。

 
九電みらい財団では、引き続き、外来種駆除活動や野焼きの準備作業である輪地切り・輪地焼きなど坊ガツル湿原一帯の保全活動に取り組んでまいります。
 
こちらについても、またご報告いたしますので、お楽しみに!

恒例!「今日のお弁当」

恒例!「今日のお弁当」

解散式「皆さんお疲れ様でした!」

解散式「皆さんお疲れ様でした!」

参加賞のピンズ「満開のミヤマキリシマ」

参加賞のピンズ「満開のミヤマキリシマ」

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!

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