くじゅう坊ガツル湿原一帯の豊かな自然を守るために

2023年3月20日

坊ガツルを守る この手で! ~ 坊ガツル湿原で2022年度の「本焼き」を実施しました ~

今年も坊ガツル湿原の「野焼き」のシーズンがやってきました!

かつて、野焼きが途絶えて荒廃が進んでしまった坊ガツル湿原。元の美しい風景を取り戻すべく、1999年に地元の自治体や企業、団体等と「坊ガツル野焼き実行委員会」を立ち上げ、2000年に野焼きを再開しました。
再開から24回目を迎える今回も、実行委員会の皆さんのほか九電グループの社員・家族など148名にご参加いただき、3月11日に実施しました。

野焼きは、害虫を駆除し植物の芽吹きを促すことを目的に湿原を焼き払う作業です。雨などで湿原が濡れていると実施できませんが、今回も昨年に引き続き予定通りに、晴れ渡る青空のもとで作業を実施することができました。

出発式:九州電力㈱の中村大分支店長にご挨拶いただきました

出発式:九州電力㈱の中村大分支店長にご挨拶いただきました

リーダーとの安全ミーティング

リーダーとの安全ミーティング

生態系に被害を及ぼすおそれのある植物の種を持ち込まないよう、車のタイヤ洗浄も念入りに行います

生態系に被害を及ぼすおそれのある植物の種を持ち込まないよう、車のタイヤ洗浄も念入りに行います

今回も5班に分かれての作業となりました。
参加者は澄み渡る青空のもと、ススキにおおわれた茶色の湿原を歩いて作業場所に向かいます!

各班の体制が整ったことを確認したら、いよいよ作業開始です!!

 

各リーダーから作業手順や安全行動について説明

各リーダーから作業手順や安全行動について説明

火入れ前に、消防署へ湿原の風速や状況について事前連絡

火入れ前に、消防署へ湿原の風速や状況について事前連絡

各班のリーダーが風の向きを読みながら、火入れ責任者の指示のもと、湿原に火を入れていきます。
ほかのメンバーは、火が防火帯から外に出ないよう、水の入ったリュックを背負いホースで水をかけて消火したり、火消棒を使って火を消していきます。リーダーは風向きや強さの変化を確認しつつ、慎重に火を広げていきます。

風向きに注意しながら火入れを行うリーダー

風向きに注意しながら火入れを行うリーダー

瞬く間に大きくなる炎

瞬く間に大きくなる炎

湿原を滑るように広がる炎

湿原を滑るように広がる炎

時折ものすごい火柱も!

時折ものすごい火柱も!

くじゅうの山々をバックに燃え盛る炎

くじゅうの山々をバックに燃え盛る炎

風下側からスタートした火入れですが、前日の晴天により湿原全体が乾燥していたこともあり、最後に風上側から火を入れると一気に燃え広がり、1時間30分ほどで一連の作業は終了。坊ガツル湿原は漆黒の野原に姿を変えました。
 

火消し棒を使って消火作業

火消し棒を使って消火作業

ジェットシューターを使って消火作業

ジェットシューターを使って消火作業

1時間30分ほどで作業は終了

1時間30分ほどで作業は終了

解散式:坊ガツル野焼き実行委員会弘藏会長からお礼のご挨拶

解散式:坊ガツル野焼き実行委員会弘藏会長からお礼のご挨拶

九州電力㈱の瓜生会長にご挨拶いただきました

九州電力㈱の瓜生会長にご挨拶いただきました

当財団辻代表理事からお礼のご挨拶

当財団辻代表理事からお礼のご挨拶

集合写真(撮影時のみマスクを外しました)

集合写真(撮影時のみマスクを外しました)

坊ガツル湿原の全景(BEFORE)

坊ガツル湿原の全景(BEFORE)

坊ガツル湿原の全景(AFTER)

坊ガツル湿原の全景(AFTER)

昨年8月の輪地切り(防火帯作り)から続いてきた2022年度の野焼き活動は今回の本焼きで完了です!
今回の野焼きは終始穏やかな野焼きとなり、事故も延焼もなく実施できて、スタッフもホッとしています。
ご参加いただいたボランティアの皆さんに、心から御礼申し上げます。ありがとうございました!
 
あたり一面真っ黒なじゅうたんのようになっている坊ガツル湿原ですが、これからたくさんの植物が芽吹きます!皆さんもぜひ一度足をお運びください!
来月(4月)には平治岳での環境保全活動も予定しています!こちらもご報告いたしますので、お楽しみに!
 

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