NPO法人 poco a bocco

ママ達のみらいを輝かせるためのサポート

  • 中年女性

    産後の不安やストレス、産後ケアが当たり前の世の中になって欲しい!

  • 女性に寄り添う姿勢にはいつも感動しています。私も助けられた1人です。これからも応援しています。

    成人女性
  • 中年男性

    子育ての不安や悩みに寄り添いながらママ達の心の支えとして、活動をがんばってください。

  • とても素晴らしい取り組みですね!子育てを楽しみながら、学べることは、本当の意味で地域の活性化に先々繋がることなので、是非活動に力を入れて頂きたいと思います。

    中年女性
子育て支援
佐賀市を拠点に、結婚や妊娠、出産など、女性のライフステージに寄り添う支援をするNPO法人 「poco a bocco」(ポコアボッコ)。今回は、「poco a bocco」が主催する講演会を訪れ、団体スタッフである古賀三穂さんに、活動へ参加するようになったきっかけや、子育て経験者として感じる活動の魅力について伺った。
この活動に関わるようになったきっかけを教えてください。

子育てを経験した私たちだからこそ、できる支援がある!

「poco a bocco」のスタッフ、古賀三穂さん

「poco a bocco」のスタッフ、古賀三穂さん

私は、もともと広島市に住んでいて、専業主婦をしながら子育てサークルの活動を行っていました。2011年に佐賀市内に引っ越してきて、フルタイムの仕事を始めたのですが、その際に「poco a bocco」主催のメイク講座などに参加したことが、「poco a bocco」との出会いです。
活動に参加するうちに、そこが仕事復帰に向けてのスキルアップの場であるだけでなく、子どもに関する悩みを分かち合ったり、子どもと離れてリフレッシュできるような“心を緩める場”であることに気づきました。また、理事長である寺野幸子さんの「子育て経験者である私たちだからこそ、できる支援がある!」という熱い思いにも共感し、「わたしがやりたかったことはコレだ!」と思えたので、昨年11月からスタッフとして参加しています。

poco a bocco」の活動の魅力を教えてください。

多彩な講座でママたちの背中を後押し

「poco a bocco」のプログラム「『ママの明日』をデザインしよう!」は、ママたちの仕事復帰をサポートするプログラムです。さまざまな状況におかれたママたちの背中を後押しするための、バラエティに富んだ講座やワークショップを、利用しやすい価格で提供しています。ワンコイン(500円)でお子様同伴(保育サポートスタッフ配置)のうえ参加できる手軽さが人気で、自分を高める学びの場として、また、息抜きの場として多くのママたちに利用していただいています。
私の息子はもう9歳ですが、この活動に参加している若いママたちを見ていると、子どもが小さかった頃の大変さを改めて思い出しました。自分が子育ての大変さを経験したからこそ、「頑張っている若いやママたちの味方になりたい!」と強く思えるんです。ママたちだって復職に向けてスキルアップしたいときもあれば、ちょっと子どもと離れて息抜きしたいときもあります。“ママの明日をデザインする”ためにはどちらの時間も大切ですし、そのための多彩な講座を提供できるところが、当団体の魅力だと思いますね。

スタッフとして活動するなかで、心がけていることはありますか?

参加しやすくかつ有意義なプログラムを提供

まずは、ママたちが気持ちよく学べる環境を整えるように心掛けています。講座の内容に関しては、事前にアンケート調査をしたり、講座に参加したママたちに感想を聞くなど、課題や反省点を踏まえながら、なるべくママたちが参加しやすく、かつ有意義なプログラムを提供するよう努めています。
また、お子さま連れの参加者は、託児の間、自分の子どもがどのような様子だったのか気になりますよね。だから、お迎えに来られた際に「絵を上手に描いて見せてくれましたよ」など、楽しく過ごせた様子などをお伝えすると、ママたちはほっとした表情を浮かべられます。もちろんママが恋しくて泣いてしまういる子もいますが、そんなときも「よくがんばっていましたよ」と伝えるようにしています。

今年度の新たな取組みを教えてください。

企業と協働し、パソコンスキルの向上を支援

結婚や出産のタイミングで仕事を辞め、専業主婦になった方の再就職や、育児休業からの職場復帰など、それぞれの状況がありますが、仕事への復帰を考えたとき、「WordやExcelなどのパソコンスキルに自信がない」という方は多いと思います。佐賀市には2016年10月、ICTスキルやリテラシーを高めるためのセミナーなどを実施する「マイクロソフトイノベーションセンター(MIC)佐賀」が設立されました。これは、日本マイクロソフト社が中心となり、西日本初の拠点を佐賀市内に設置したものです。
当団体では、今年度から、このMICの協力を得て、ママたちが仕事復帰するためのパソコンスキルアップ講座を始めました。もちろん、講座の際は託児サービスも行っているので、お子さまとご一緒に参加することができます。ICTの専門性と充実した施設や機器を有するMICと、子育て女性への支援ノウハウを持つ当団体が協働することで、他地域にはない先進的な取り組みを実現したいと考えています。

今後の展望を聞かせてください。

幅広い世代の女性たちが集う、憩いの場所に

これまで通り、子育て支援や仕事復帰に向けてのスキルアップ講座を開催していく予定です。例えば今日は、講演会「田口圭二の〇づけ子育て~夏休みスペシャル~」で、子どもへの言葉掛けの大切さをお伝えしたところ、早速、参加者から、「子どもがイヤイヤ期に入って悩んでいたが、とても勉強になった」などの感想が寄せられました。ママが講座を受けている間、子どもたちは別室でグライダー作りを体験し、親子でそれぞれ有意義な時間を過ごすことができたようです。
また、今年6月には、産前産後の母親を対象にした「産前産後ケアroom」を佐賀市内にオープンしました。助産師が常駐する施設で、おっぱいケアやベビーマッサージ、フェイシャルエステなどを受けることができるほか、ラウンジでスタッフや他のママたちと情報交換もできるなど、子育てママたちの交流の場として利用していただいています。ゆくゆくは、より幅広い世代の女性向けのサポートを提供して、様々な世代の女性たちが集う、地域のサロン的な役割を担いたいと考えています。



 

ママ達のみらいを輝かせるためのサポート

子育ての不安や悩みに寄り添う講演会から、仕事復帰に向けたパソコンスキルを身につける講座まで、女性たちの心と実践的スキルをしっかりとサポートする「poco a bocco」。活動中は、参加者同士が「家では家事も育児も精一杯頑張っとるとやけん、ここでは頑張らんでよかとよ」と声をかけ合う姿が見られるという。育児に追われながら毎日奮闘しているママたちは、子育てを経験した女性ならではのきめ細やかな優しいサポートに支えられながら、輝くみらいに向けた第一歩を踏み出そうとしている。
団体プロフィール

NPO法人 poco a bocco

育休中の子育てサークル的な子育て支援ネットワーク「育楽プロジェクト」として、様々な講座を開催していたことをきっかけに、2014年9月に設立の後、翌年6月にNPO法人化。女性を対象としたプログラム(講座・フィットネス・交流会)の開催は月に50回にのぼることも。結婚や妊娠、出産といった、女性のライフステージに寄り添いながら、幅広い支援活動を行っており、平成29年度はママたちのICTリテラシーの向上にも力を入れている。

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